保育士から事務職へ未経験でも転職できる!成功するための具体的な方法

左側に保育士の女性、右側に事務員の女性 転職

保育士として働いていると、子どもたちの笑顔や成長にやりがいを感じる一方で、体力的・精神的な負担に限界を感じる瞬間は少なくありません。

長時間の立ち仕事、行事前の準備、保護者対応、さらには職場内の人間関係…。そんな日々の中で「もっと落ち着いて長く働ける仕事がしたい」「できればデスクワーク中心の事務職に就きたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

ただ同時に「事務職は未経験でもなれるの?」「転職活動をする時間がない」「周りに同じような転職をした人がいない」と不安になりがちです。

そこで本記事では、なぜ保育士から事務職を目指す人が多いのか、未経験で成功するための準備や注意点、おすすめの転職サポートまでを徹底解説します。

なぜ保育士から事務職を目指す人が増えているのか

保育士から事務職への転職希望者は決して少なくありません。背景には、業務内容や働き方に関する課題があります。

体力・精神的な負担の大きさ

保育士の仕事は一日中立ちっぱなしで、子どもたちの安全を守るために常に気を張っています。加えて、行事や制作物の準備、職場内の打ち合わせなどで残業が発生することもあるのです。
この負担は年齢を重ねるほど体に響き、「続けたいけれど体力的に限界」という声が多く聞かれます。

収入や待遇の将来不安

保育士は責任が重い一方で、他職種に比べて給与水準が低めです。昇給のペースも緩やかで、将来の生活設計が立てづらいという現実があります。安定した給与や福利厚生を求めて、事務職などのオフィスワークに関心を持つケースが増えています。

ライフステージの変化に合う働き方

結婚や出産などライフイベントを迎えると、夜遅くまでの残業や土日の行事が負担になります。事務職であれば、比較的規則正しい勤務時間で家庭との両立がしやすい環境を得られる可能性があります。

近年の事務職人気と転職市場動向

テレワークや柔軟な勤務体系が普及し、事務職の求人が増加しました。未経験でも採用されやすいポジションもあり、転職市場は追い風となっています。

保育士から未経験の事務職への転職は本当に可能?

「事務職は経験者じゃないと無理」というイメージを持つ方もいますが、未経験から採用される例は多くあります。

結論=可能、ただし準備が重要

未経験でも採用される背景には、人材不足や多様な人材を求める企業のニーズがあります。ただし、応募前の準備やスキル習得がないままだと、どうしても不利になってしまいます。その背景には、次項目で紹介する事実があるためです。

知っておくべき前提「事務職はやはり人気職」

事務職への転職は他職種と比較しても人気なのは確かです。

厚生労働省が定期公開している一般職業紹介状況によると、事務従事者(事務職)の有効求人倍率は0.39であり、職業全体平均1.17と比べてかなり低い数値といえます。なお有効求人倍率は、簡単に言うと「1人に対して何件の求人があるか」を表したものです。

ゆえに事務職は、他職種に比べると「なりたい人に対して募集件数が少ない」といえるのです。

事務職が根強く人気な背景には、他職種と比べても「時間の自由度が高い」「有給休暇取得の計画を立てやすい」といった特徴があります。これは筆者が実際に未経験から事務職への転職に成功した経験がある方からヒアリングした実際の声です。

参考:
一般職業紹介状況(令和7年6月分)|厚生労働省
一般職業紹介状況(令和7年6月分)参考統計表|厚生労働省

事務職の採用基準と求められる人物像

事務職では、業務を正確かつ効率的に進めるスキルが求められます。加えて、社内外の人との円滑なやりとりや、状況に応じた柔軟な対応力も評価されます。
経験だけでなく、こうしたポテンシャルを示せる人は未経験でも採用されやすいです。

企業が未経験者を採用する背景

企業が未経験でも事務職の採用を行うのには、以下のような背景があります。

  • そもそも社会全体として労働力人口が不足している
  • 他業種から事務職を目指す人は珍しいケースでないと理解している
  • 前職の視点やスキルを応用した既存のやり方にとらわれない発想や活躍を期待している
  • 若手育成や社内の多様性向上を目的としている

特に保育士のように「園児だけでなく保護者や、同僚、関係各位・多方面と上手く向き合いながら、複数業務を同時にこなしてきた経験」は事務職でも重宝されます。

保育士経験は事務職でどう評価される?

実は、保育士として培ったスキルは事務職でも大きな武器になります。

正確な記録・報告スキル

保育士は日々、保育日誌や連絡帳など正確な記録を欠かさず行います。これは、事務職でのデータ入力や文書作成にも直結するスキルです。

保護者対応で培った接遇・コミュニケーション力

保護者とのやりとりで身につけた丁寧な説明力や傾聴力は、事務職の電話応対や来客対応で高く評価されます。

チーム内調整力と協調性

複数の保育士でクラス運営を行う経験は、事務職での社内調整や他部署との連携にも役立ちます。

ストレス耐性とマルチタスク力

突発的な対応が求められる保育現場で鍛えられた柔軟性と同時進行能力は、事務職の業務でも強みとなります。

当方も企業で採用担当を経験していますが、面接時に「他業種であっても、過去の経験で培ったスキルを具体的に語れる人」は、未経験でも高評価となるケースが多かったです。

未経験から事務職を目指すための準備とステップ

未経験から事務職への転職を成功させるためには、行き当たりばったりではなく計画的な準備が必要です。特に「応募前の自己分析」と「最低限のPCスキル習得」は欠かせません。

自己分析と方向性の明確化

まずは、自分がどのような事務職を目指すのかを明確にしましょう。
「一般事務」「営業事務」「総務」「経理補助」など、事務職と一口にいっても業務内容や求められるスキルは異なります。


また、自分が重視する働き方(勤務地・勤務時間・残業の有無など)も整理しておくことで、求人選びがスムーズになります。

基本的なPCスキルの習得

未経験から事務職を目指す場合、Excel・Wordなどの基本操作は必須です。
独学でも十分習得可能ですが、効率的に学びたい場合はオンライン講座や短期スクールの利用も有効です。特にExcelでは以下の機能が使えると業務の幅が広がります。

  • 四則演算・簡単な関数(SUM、IFなど)
  • 表やグラフの作成
  • データの並び替えやフィルター機能

応募書類と面接の対策

書類選考を突破するためには、職務経歴書に「保育士経験を事務職で活かせる具体的エピソード」を盛り込むことが重要です。また、面接では「なぜ保育士を辞めたいのか」だけでなく、「事務職でどう貢献できるか」を前向きに伝えましょう。

転職活動を効率化するための方法

仕事を続けながら転職活動を行う場合、時間とエネルギーをうまく配分する必要があります。無計画に求人サイトを眺めるだけでは、時間だけが過ぎてしまいがちです。

スケジュール管理を徹底する

週単位で「求人チェック日」「応募書類作成日」「面接練習日」などを決めて、スケジュールに組み込みます。小さなタスクに分けて少しずつ進めることで、モチベーションも保ちやすくなります。

求人検索の効率化

希望条件(勤務地・休日・給与)をあらかじめ設定して求人サイトやアプリの検索条件に保存しておくと、最新の条件に合う求人だけが通知され、無駄な時間を省けます。

転職エージェントの活用

未経験転職の場合、企業ごとの選考傾向や面接の評価ポイントを知っているエージェントを活用することで、大きな時間短縮になります。特に「書類添削」「面接対策」を無料で行ってくれるサービスは、自己流で進めるよりも成功率が上がります。

未経験から事務職への転職に強い支援サービス【Backup Career】

ここでは、保育士から事務職を目指す未経験者にもおすすめできる、バックオフィス業務特化のオンライン転職支援サービス「Backup Career」を紹介します。

「Backup Career」は、全国対応かつ完全オンラインで利用できる転職エージェントです。単に求人を紹介するだけではなく、応募ごとに最適な対策を提案し、内定まで一貫してサポートしてくれます。

特徴

  • 未経験からのバックオフィス(事務職)特化」のため最適
  • サービス満足度口コミ評価:星4.3
  • 入社後の定着率:93.5%
  • 求職者はすべて無料で全サービス・サポートを利用可能
  • ブラック企業は徹底排除した求人紹介
  • プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応
  • 「仕事適性診断」も無料提供

利用のメリット

  • 忙しい在職中でもオンライン面談で時間の制約が少ない
  • 求人票には載らない社内の雰囲気や詳細情報を事前に教えてもらえる
  • 面接での自己PRや志望動機を事務職向けに最適化してもらえる

行動を起こすなら今!

「転職活動をはじめたいけど、何から始めればいいか分からない」という方は、まず無料面談でプロに相談してみましょう。オンラインでの面談のため気軽かつ時間の融通も利きます(もちろん無料)。ぜひ事務職に強い支援サービスで良いスタートダッシュをきってください!

未経験から事務職へ挑戦する場合、情報と戦略が欠かせません。サポートを受けながら進めることで、不安が軽減され、採用までのスピードも早まります。

保育士から事務職に転職した後のキャリアパスと将来性

事務職は一度経験を積むと、幅広いキャリアパスが開ける職種です。未経験から転職しても、数年後には専門性を高めたり、管理職を目指したりすることが可能です。

キャリアの広がり方

  • 一般事務からのスキルアップ
    初めはデータ入力や書類整理などのルーチン業務が中心ですが、業務改善やチームサポートを経験することで、営業事務や総務などにキャリアを広げられます。
  • 資格取得による専門職への移行
    簿記資格を取得して経理補助や経理担当になる、秘書検定で秘書職に就くなど、スキルを活かした専門職転向が可能です。
  • 管理職・リーダー職への昇進
    事務部門のチームリーダーや課長職など、組織運営に関わる立場へステップアップする道もあります。

将来性のポイント

事務職はAIやシステムの普及で業務の効率化が進んでいますが、完全に自動化できない「調整力」「コミュニケーション力」を持つ人材は依然として重宝されます。特に保育士出身の人は、対人スキルや気配りの力が評価されやすく、長期的に安定したキャリアを築けます。

筆者自身、現場職(営業)からデスクワークに移った経験がありますが、「一度スキルを身につけると市場価値が安定する安心感」は大きなメリットだと感じました。働き方が変わっても役立つスキルが多いと自信もつきます。

まとめ|未経験から事務職転職を叶えるために

  • 自己分析とスキル習得で応募前に土台を作る
  • 忙しい在職中は転職エージェントや効率的な求人検索を活用する
  • 保育士経験は対人スキルとして事務職でも強みになる
  • 転職後も資格取得やスキルアップでキャリアを広げられる

転職は大きなチャレンジですが、「準備」「情報」「サポート」を揃えれば、未経験からでも十分に成功可能です。 

筆者も含め、今や多くの人が環境を変えて仕事の満足度を高めています。あなたが「事務職で長く安定して働きたい」と思うなら、小さくても良いので何か具体的な一歩を踏み出してください。

山本 裕也(やまもと ひろや)
この記事を書いた人

中堅の一般企業で10年以上、採用・教育に従事。新人研修や社内相談窓口も担当していました。現在は、採用コンテンツを中心としたライター・編集ディレクターとして活動しており、累計300本以上の転職・キャリア系記事を執筆・監修しています。

また自分自身も2度の転職を経験。つらさや迷いを抱えながら働いていた時期もありました。だからこそ、今「正直つらいな」と感じている方に、無理せず「自分らしい働き方」を見つけるヒントをお届けし、理想の人生に向かって一歩踏み出すサポートをしたいと思っています。

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